島,宝島を除く全島),奄美諸島(枝手久島を除く全島),沖縄諸島(ほぼ全ての有人島),先島 諸島(八重山諸島嘉弥真島,波照間島,尖閣諸島北小島を除く全島),台湾,大陸中国大陸東部 で著しく変化する.指下薄板は二分せず,指の下面のほぼ全域を覆い,小判型に見える.側肛疣 (総排泄腔の左右にある疣状の構造)が単一の大型鱗からなることにより,ニホンヤモリと見分け られる.染色体数2n=38.
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/07640927
琉球および台湾産トカゲ属の島嶼間での分化に関する研究
台湾から琉球列島にかけて分布するアオスジトカゲ、イシガキトカゲ、オキナワトカゲの3種は小さ
い島々にまで広く分布し、種内の形態的な変異も知られている。泳動デ-タからは,これら3種のうち 八重山諸島のイシガキトカゲは台湾のアオスジトカゲよりも,沖縄諸島,奄美諸島のオキナワトカゲ により近縁であることが,示された.従来,八重山諸島の動物相は,沖縄諸島よりもむしろ台湾のもの に近いと考えれており,この結果はこの地域の生物地理をどのように考えるかに大きな影響を与える ものとなった.また,トカラ列島の中之島,諏訪之瀬島,口之島からには,ニホントカゲ分布すると考え られていたが,これらがむしろオキナワトカゲに近いことが明らかとなった.それぞれの種内でも,島 毎に大きな変異が認められた.まず,アオスジトカゲでは,尖閣列島の集団が台湾のものと大きく 異なることがが示された.つぎにイシガキトカゲでは波照間島のものが他の八重山諸島のものと異 なっていることがわかった.オキナワトカゲ集団は,従来基亜種のオキナワトカゲと奄美諸島亜種の オオシマトカゲに分けられてきたが,その地理的変異はもっと複雑で,さらに細分する必要があるこ とが示された.形態的な形質では,とくに体色や模様の変異が認められ,体鱗列数等の計数形質にも地 理的変異が認められた.しかし,これらの形態的な違いは変異の重なりがかなりあり,十分な識別形質 とはならなかったが,島毎の傾向が明らかとなった.
「尖閣諸島魚釣島の生物相と野生化ヤギ問題」:スベトカゲの1種については宮古・八重山諸島のサ
キシマスベトカゲS. boettgeriや台湾のタイワンスベトカゲS. formosensisに極めて類似すること が知られているが,これら2種がそもそも相互に極めて類似性が高いこと(Chen et al.,2001), 魚釣島産の標本が2点しかなく定量的な比較が困難であることから,魚釣島の標本が上記2種のいず れにより近いかについてはいまだ決定できていない.
E3%82%AB%E3%82%B2
分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 爬虫綱 Reptilia
目 : 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : スキンク下目 Scincomorpha
科 : トカゲ科 Scincidae
属 : スベトカゲ属 Scincella
種 : サキシマスベトカゲ
S. boettgeri
学名
Scincella boettgeri
(Van Denburgh, 1912)
和名
サキシマスベトカゲ
1. 分布
日本(宮古列島、八重山列島)[1][2][3]固有種
2. 形態
全長8-13センチメートル[1][3]。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は28か
30[1]。体側面に白く縁取られた黒褐色の縦縞が入る[2]。
四肢は短く[1]、指趾は細長い[2]。第4指および第4趾腹面の鱗(指下板、趾下板)は14-16枚[2]。
3. 生態
平地にある森林やその周辺に生息する[1][3]。地表棲で、堆積した落ち葉の中で生活する[2][3]。
昼行性だが、夜間に活動することもある[2]。
食性は動物食で、昆虫、クモなどを食べる[2][3]。
カエルやイモリのような両生類の仲間たちはみんな、私たちと同じように目を閉じて眠ります。と
ころが爬虫類の中には目を閉じないで眠る仲間たちがいます。カメやワニ、そして多くのトカゲた ちは私たちと同じように「まぶた」を持っていて、目を閉じることができます。ただし、私たちの まぶたは「上から下へ」閉じるのですが、彼らのまぶたは「下から上に」閉じるのです。それだけ でもずいぶんと私たちと違うな、と思われるかもしれません。しかし、実はヘビとヤモリのほとん どは「まぶたがない」のです。つまり目を閉じることができないのです。ですから、毎日の睡眠は もちろん、長い冬眠でも目を開けたまま寝ているのです。目を開けたまま眠るなんて、私たちには どんな感じなのか想像もできません。まぶしくて眠れなさそうな気もしますが、それでも彼らは寝 ることができるのです。
しかし、それよりも心配なのは、目にゴミが入ってしまわないのか、ということです。 私たちのま
ぶたの役割の一つに「眼球の保護」ということがあります。つまり目にゴミが入ったり、傷ついた りしないように目を守ってくれているのです。一体、まぶたを持たないヘビやヤモリたちの目玉は ゴミが入ったり、傷がついてしまったりしないのでしょうか?
心配ご無用です。彼らの目はちゃんと守られているのです。まぶたはありませんが、実は透明な大
きな1枚のうろこでおおわれているのです。わかりやすく言えば、大きなコンタクトレンズをはめて いるようなものなのです。その大きなうろこが目にゴミが入ったり、傷ついたりすることから守っ ているのです。
もちろん、目のうろこも、脱皮によって新しいうろこに変わっていくと同時に、キレイに目からは
がれますので、文字通り「目からうろこが落ちる」という表現にぴったりです。彼らを飼っている と、ときどきキレイなコンタクトレンズのように、目のうろこが他の脱皮殻とともに落ちているの を見かけますが、もしかするとコンタクトレンズを発明した人は、これを見たのではないかと思っ てしまうほどです。
実は、このようなうろこを持つようになったのは、彼らの先祖が、大昔は地中で生活していたから
ではないかと考えられています。日本の沖縄などに生息するスベトカゲの仲間たちはまぶたを持っ ているのですが、そのまぶたの中央には大きな透明のうろこがあることが知られています。つまり スベトカゲは土の中にもぐっている時は、目に土が入らないように目を閉じているのですが、それ では前が見えません。そこでまぶたの中央に大きな透明のうろこを持つことによって、まぶたを閉 じていても、前が見えるようになったと考えられています。このスベトカゲの透明なうろこの、も っと極端な例がヘビやヤモリの目のうろこであると考えられているのです。
これから冬の間、ヘビやヤモリたちは目を開けたまま長い冬眠に入ります。そんな彼らがまぶしく
なって冬眠からさめてしまわないように、そっとしておいてあげたいものです
このほか高良(1954)はホオグロヤモリHemidactylus frenatusが同島の森林に生息するとし,宮島
(1901),高良(1954),池原・下謝名(1971)は魚釣島,南小島,久場島(黄尾礁)の爬虫類と してオキナワトカゲEumeces marginatus (= Plestiodon marginatus)を挙げ,池原・下謝名 (1971)はこれらの島からニホンヤモリGekko japonicusも報告している.しかしこれらはすべて標 本の誤同定,産地の誤記,ないし不正確な分類体系の採用に由来する誤認と思われる(Ota et al.,1993).
オキナワトカゲ(地域個体群) code h-01008
和名 オキナワトカゲ
分類 有鱗目 トカゲ科
学名 Eumeces marginatus marginatus (Hallowell, 1860)
方言名 アンダチャー (座間味)
カテゴリー 地域個体群
環境庁版
カテゴリー 該当なし
特性 形態: 全長19cmに達する。幼時は、背中に白い縦線があり、尾は空色をしている。成長にし
たがってこれらの紋様は消失し、褐色の体色に変わる。
分布の概要: 種としてはトカラ列島の一部と奄美・沖縄諸島に分布する。このうち沖縄諸島の個体
群は基亜種に分類される。本亜種は沖縄諸島のほとんどの島に分布するが、標本等に基づく座間味 島からの確かな記録は無い。阿嘉島など周辺の島にも本亜種が分布しているので、戦前座間味島に いたといわれているトカゲは本亜種である可能性が高い。座間味島の住民の話によると、オキナワ トカゲと思われるトカゲが戦前はたくさんいたという。その後、座間味島には野ネズミ退治の目的 で1957〜1958年にかけて約40頭のイタチが導入されている。1972年以降、様々な動物調査がなされ ているが未だにオキナワトカゲの生体が目撃されていない。
生息状況: 座間味島以外のものを見る限り、本種は海岸付近に多く特に砂地を好むようである。ま
た、琉球石灰岩の岩場にも生息しており、山地よりは低平地を好む傾向がある。座間味島ではいず れの地域も調べてみたがまだ見つかっていない。
学術的意義・評価: 琉球列島の固有種であり、また沖縄諸島の固有亜種でもある。さらに島に生息
する小個体群として貴重である。
生存に対する脅威: 本種はイタチにとって格好の餌になっているものと考えられる。このことは琉
球列島のどのトカゲ属にもいえることで、琉球列島のトカゲ属は、移入動物のイタチやマングース によって漸次的に絶滅に向かっているもとの思われる。座間味島に本種が生息していたことは、住 民の話からも確実と思われるが、上述のように数十年近くも見つかっていないので絶滅した可能性 もある。
特記事項: 琉球列島固有種。
原記載: Hallowell, E., 1860. Report upon the Reptilia of the North Pacific
exploring expedition undercommand of Capt. John Rogers, U.S.N. Proc. Acad. Nat. Sci. Philadelphia, 12:480-510.
参考文献: 当山昌直, 1983. 沖縄群島の両生爬虫類相 (II). 県立博物館調査報告書III−座間
味村 (ざまみそん) −, pp.16-22. 沖縄県立博物館, 那覇.
Uchida, T., 1969. Rat-control procedures on the Pacific island, with special
reference to theefficiency of biological control agents. II. Efficiency of the Japanese wasel, Mustlea sibirca-itatsi Temminck & Schlegel, as a rat-control agent in the Ryukyus. J. Fac. Agr. KyusyuUniv.,15(5):355-385.
このほか高良(1954)はホオグロヤモリHemidactylus frenatusが同島の森林に生息するとし,宮島
(1901),高良(1954),池原・下謝名(1971)は魚釣島,南小島,久場島(黄尾礁)の爬虫類と してオキナワトカゲEumeces marginatus (= Plestiodon marginatus)を挙げ,池原・下謝名 (1971)はこれらの島からニホンヤモリGekko japonicusも報告している.しかしこれらはすべて標 本の誤同定,産地の誤記,ないし不正確な分類体系の採用に由来する誤認と思われる(Ota et al.,1993). きた昆虫を食べる。
このほか高良(1954)はホオグロヤモリHemidactylus frenatusが同島の森林に生息するとし,宮島
(1901),高良(1954),池原・下謝名(1971)は魚釣島,南小島,久場島(黄尾礁)の爬虫類と してオキナワトカゲEumeces marginatus (= Plestiodon marginatus)を挙げ,池原・下謝名 (1971)はこれらの島からニホンヤモリGekko japonicusも報告している.しかしこれらはすべて標 本の誤同定,産地の誤記,ないし不正確な分類体系の採用に由来する誤認と思われる(Ota et al.,1993).
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%AA
ニホンヤモリ Gekko japonicus
学名 :Gekko japonicus (Dumeril & Bibron, 1836)
和名 :ニホンヤモリ、ヤモリ
英名 :Schlegel's Japanese gecko
ニホンヤモリ(日本守宮、Gekko japonicus)は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカ
ゲ。別名ヤモリ。
なお、以前は琉球列島にも産するとされてきたが、それらは現在では別種であると考えられ
ている。それについてはミナミヤモリの項を参照。 魚釣島産の爬虫類としては−中略−、ヘビ類も同じく2科3属3種(ブラーミニメクラヘビ Ramphotyphlops braminus,シュウダElaphe carinata carinata,アカマダラDinodon rufozonatum rufozonatum)が知られている。(池原・下謝名,1971;白石・荒井,1980;Ota et al.,1993),中略−さらに白石・荒井(1980)は1979年の調査で採集されたマダラヘビ属 Dinodonの1種と思われるヘビについて未同定のまま写真で紹介しているが,該当する標本の形態的 特徴を直接調べたところ,このヘビはアカマダラの色彩変異個体であることがわかった.同様の色 彩変異個体は宮古・八重山諸島に分布する別亜種サキシママダラD. rufozonatum walli内にも生じ ることが確認されている(太田,未公表).
ビについて未同定のまま写真で紹介しているが,該当する標本の形態的特徴を直接調べたところ, このヘビはアカマダラの色彩変異個体であることがわかった.同様の色彩変異個体は宮古・八重山 諸島に分布する別亜種サキシママダラD. rufozonatum walli内にも生じることが確認されている (太田,未公表).
せいしょく)で殖える。メスしかいない。細長い卵を3〜6個産む。
ものもいる。 ビより細長い。
の不規則な模様がある。背甲板はかわらのように重なる。こうらは「べっこう」として古くから珍 重され、乱獲されたため生息数が激減している。おもに無脊椎動物(むせきついどうぶつ)を食べ る雑食性。日本の八重山群島は産卵場の北限に当たる。
属に分類されるカメ。本種のみでオサガメ科オサガメ属を形成する。 南アフリカ共和国 膚で覆われ英名(leatherback=背中が皮の)の由来になっている。背面には7本の筋状の盛りあがり (キール)がある。また、頭部や尾、四肢を覆う鱗も孵化直後には存在するが、間もなく失われて しまう。前脚の鰭は特に大きく、差し渡し2.7mに達するという。鰭を構成する指先の爪は失われて いる。骨格は軽量化されている。前述の様に骨性の甲羅が発達しない他、頭骨は緩く重なりあうだ けで縫合せず、四肢を構成する骨も中空のものが多い。生体ではこの内部に大量の油を含んでい る。また、体内の余分な塩分を排泄するための涙腺は大きく発達し、眼球を超える大きさにまで肥 大化する。体内に発熱する器官があり外気温よりも体温を高く維持することができるとされ、これ により水温の低い海域でも活動できると考えられている。身体も大きく、体積に対する身体の表面 積の比率が小さいため、体温の保持には有利である。また、骨の内部に存在する大量の油も体温の 保持に関係しているといわれる。これらの特徴は、このカメの特異な生態に由来するものである。 化後3 - 15年(諸説あり)で甲長150センチを超える成体となる。 0000潜水能力は高く、水深1,000m以上まで潜水することが可能とされる。骨格が薄く、弾力が あるのは水圧を分散し、脳や内臓へのダメージを避けるための適応であろう。この潜水は、朝方に 深く、夕刻には浅くなる傾向がある。これは、餌となるクラゲの生態と関係があるといわれる。た だし、暗い深海においていかなる方法でクラゲを捕らえるのかは判明していない。また、遊泳速度 も最高で時速24kmとウミガメとしては最速。その活発な行動故か、性質も荒い。活発な遊泳力と深 海の冷たい水温にも適応したせいか、ウミガメの中では最も低温に強く、熱帯生まれにも関わら ず、回遊してきたと思われる個体が北太平洋海域で捕獲された事もある。
|